バレンタインデーの義理チョコ文化に関する考察と具体的方策 (1)
「恋人たちが愛を誓い合う日」バレンタインデーは、
多くの人が待ち望むイベントとなっている。
その一方で、日本における独自の発展が原因で、
この日が多くの人にとって心から待ち望めないものになっているのも、
また事実である。
この記事では、日本独特の「義理チョコ」文化を取り扱う。
この文化に対して様々な思いを抱く人がいるだろうが、
「義理チョコ」を楽しめる人も、そうでない人も、
皆がバレンタインデー当日をハッピーに迎えられるような具体的方策を、
提案していきたい。
今週のお題「バレンタインデー」
義理チョコとは
はじめに、この記事における「義理チョコ」は、以下の引用通りの定義とする。
恋愛感情を伴わない男性に対し、日頃の感謝の気持ちを込めて、またはホワイトデーの返礼を期待して贈るチョコレートのこと。
あるいはその儀式全般を含有した日本特有の文化を指す。
なお、日本においては、
「女性が男性に対して、親愛の情を込めてチョコレートを贈与する」という「日本型バレンタインデー」
が一般的であるため、
2月14日のバレンタインデーに、
女性から男性(ただし恋愛感情は伴わない)に
チョコレート(等の物品)が贈られる状況を想定する。
義理チョコを楽しめない理由
上述のように、日本型バレンタインデーにおいては、
「女性→男性」の一方向にチョコレート(等の物品)が渡されることが一般的である。
そのため、以下の考察を、女性側と男性側に分けて行うのはある程度妥当だろう。
以下に、女性側、男性側それぞれについて、
「義理チョコ」文化を楽しめない理由となる事項を挙げる。
女性側、男性側ともに、
大きく「心理的負担」と「時間・金銭的負担」に分類できるのが印象的だ。
女性側(=積極的に渡せない)
[心理的負担]
- 渡さない周囲の女性からのプレッシャー(渡したいのに周りが気になって渡せない)(A-f-a1)
- 相手に本命チョコ(愛情を込めたチョコ)と勘違いされてしまうおそれ (A-f-a2)
- 何かを渡すことを男性から暗に期待されるプレッシャー (A-f-a3)
[時間・金銭的負担]
- 相手に合う商品を選定する手間 (A-f-b1)
- 金銭面での負担 (A-f-b2)
※ (A-f-a3)は、心理的になかなか大変と感じる人がいても不思議ではない。
当然、(A-f-b1)や(A-f-b2)などの悩みも、当日が近づくにつれてより具体的になってくる。
男性側(=積極的に受け取れない)
[心理的負担]
- お返しをしなければいけないプレッシャー (A-m-a1)
- 友人や家族にもらった個数を競わされるプレッシャー (A-m-a2)
[時間・金銭的負担]
- 相手に合う商品を選定する手間 (A-m-b1)
- 金銭面での負担 (A-m-b2)
※ (A-m-a1)は、男性が「義理チョコ」を楽しめない理由としてよく聞く気がする。
(A-m-a2)で競って喜べるのも、せいぜい小学生くらいなものだと思うが、
大人になっても他人事ではないという話も聞く。
義理チョコを楽しめる理由
一方で、この「義理チョコ」イベントを楽しむことができる人も一定数存在する。
彼らの立場に立って、「義理チョコ」を楽しめる理由を考えてみたい。
確かに、こうした効用があるからこそ、
「義理チョコ」文化が日本に定着していると考えることもできる。
女性側
- イベントとしての高揚感を味わえる (B-f-a1)
- 日頃の感謝の気持ちを表現でき、人間関係を円滑にすることができる (B-f-a2)
- お返しに期待できる (B-f-a3)
男性側
- イベントとしての高揚感を味わえる (B-m-b1)
- 日頃の感謝の気持ちを表現でき、人間関係を円滑にすることができる (B-m-b2)
- チョコレート(等の物品)を食べることができる (B-m-b3)
具体的方策
さて、以上の考察を踏まえて、
女性・男性はそれぞれ、バレンタインデー当日まで、
どのように振る舞えばいいだろうか。
その具体策方策を、次の記事で提案したい。