皆が準備できるまで食べ始めない習慣
会社の食堂で、友人同士のランチタイム。
お互いにタメ口で話しているので、おそらく同期入社の人たちなのでしょう。
2人組の男女が隣り合って席に座りました。
会議が長引いたのでしょうか、もう1人の女性が後から来るようで、2人組は料理に箸をつけずにその人を待っています。
と、2人のうちの男性が「今日時間がなくて、本当に申し訳ないけど」と言って、
先に食べ始めました。
その時の男性の謝り方が、ずいぶんと必死だったように思います。
「一緒に食べる皆の準備が整う前に、自分だけ食べ始めるのは良くないことだ」という意識があったのでしょうか。
全員が準備できるまで待つ
一緒に食事する人への配慮として、
全員の食事が準備できるまで待つことはマナーであるという意見があります。
「日本人らしいな」と思っていたのですが、
むしろ仕事の合間を縫って食事するビジネスパーソンなどは、
日本では断りを入れてから先に食べる一方で、
ヨーロッパでは全員の用意ができるまで待つという報告もあるようです。
「友人同士」というほど親しくないから食べずに待つ、
という側面もあるかもしれませんが。
準備ができた人から順番に食べる
対照的に、自分の食事が準備できたら、
その人からどんどん食べていく方式もあります。
あるテレビ番組によると、
フィンランドのある小学校の給食はこのパターンらしいです。
今回の男性は、断りを入れたものの、先に食べたという意味で、
このパターンに当てはまります。
最初から一緒だった女性も、後から来た女性も、
「仕事の都合があるならしょうがない」と思っている様子でした。
食べ終わりは合わせる?
ところで、食べ始める時間が違う人たちは、食べ終わる時間はどうなんでしょうか。
今回の男性は、早く食べ終わったものの、
結局最後まで女性たちと一緒に話をしたようでした。
「今日時間がなくて、本当に申し訳ないけど」と断りを入れていましたが、
仕事の都合で早くご飯を済ませたかったのではないのでしょうか?
それとも、後から来た女性が、男性の予想より早くご飯を済ませたので、
最後まで待っていようという気持ちになったのでしょうか。
謎が深まってしまいましたが、友人同士のランチは楽しいものです。
水を差すのはこのくらいにしておきましょう・・・。