つみっきーの日記

目の前の出来事に向き合い、得た視点や感じた想いを日々積み上げていく

皆が準備できるまで食べ始めない習慣

会社の食堂で、友人同士のランチタイム。

お互いにタメ口で話しているので、おそらく同期入社の人たちなのでしょう。

 

2人組の男女が隣り合って席に座りました。

会議が長引いたのでしょうか、もう1人の女性が後から来るようで、2人組は料理に箸をつけずにその人を待っています。

 

と、2人のうちの男性が「今日時間がなくて、本当に申し訳ないけど」と言って、

先に食べ始めました。

 

その時の男性の謝り方が、ずいぶんと必死だったように思います。

「一緒に食べる皆の準備が整う前に、自分だけ食べ始めるのは良くないことだ」という意識があったのでしょうか。

 

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全員が準備できるまで待つ

一緒に食事する人への配慮として、

全員の食事が準備できるまで待つことはマナーであるという意見があります。

 

「日本人らしいな」と思っていたのですが、

むしろ仕事の合間を縫って食事するビジネスパーソンなどは、

日本では断りを入れてから先に食べる一方で、

ヨーロッパでは全員の用意ができるまで待つという報告もあるようです。

 

「友人同士」というほど親しくないから食べずに待つ、

という側面もあるかもしれませんが。

 

gakumado.mynavi.jp

 

 

準備ができた人から順番に食べる

対照的に、自分の食事が準備できたら、

その人からどんどん食べていく方式もあります。

 

あるテレビ番組によると、

フィンランドのある小学校の給食はこのパターンらしいです。

 

www.tv-asahi.co.jp

 

今回の男性は、断りを入れたものの、先に食べたという意味で、

このパターンに当てはまります。

 

最初から一緒だった女性も、後から来た女性も、

「仕事の都合があるならしょうがない」と思っている様子でした。

 

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食べ終わりは合わせる?

ところで、食べ始める時間が違う人たちは、食べ終わる時間はどうなんでしょうか。


今回の男性は、早く食べ終わったものの、

結局最後まで女性たちと一緒に話をしたようでした。

 

「今日時間がなくて、本当に申し訳ないけど」と断りを入れていましたが、

仕事の都合で早くご飯を済ませたかったのではないのでしょうか?

 

それとも、後から来た女性が、男性の予想より早くご飯を済ませたので、

最後まで待っていようという気持ちになったのでしょうか。

 

謎が深まってしまいましたが、友人同士のランチは楽しいものです。

水を差すのはこのくらいにしておきましょう・・・。

 

二日酔いしない・胃もたれしない焼肉の食べ方? スッキリ目覚めるには?

諸々の都合により、無難な居酒屋ばかり行っている方の中には、

久しぶりに焼肉屋に行くとなるとテンションが上がる人も多いことでしょう。

 

テンションが上がり、ついつい食べ過ぎ/飲み過ぎて、

次の日の朝、二日酔いやら胃もたれやらでひどく後悔する、

というのも、よくあるパターンだと思います。

 

自分もかつてはそうだったのですが、

最近焼肉屋に行った後に「次の日スッキリ起きられた」ということがあったので、

その時の振り返りをしながら、何が良かったのかまとめてみたいと思います。

 

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つまみ食い

焼肉に限らず、飲み会などで会話もひと段落すると、

口が寂しいからといって余っている食べ物をついつい食べてしまうこと、

ありませんか?

 

この時に、肉などを無意識に食べているとすると、

自分が思っている以上に脂肪と糖を摂取してしまうことになりかねません。

 

もし食べるとしても、「キャベツとかナムルなど野菜を食べる」など、

ルールを決めておくとよいかもしれません。

 

お酒の追加注文

グラスが空になって「もう一杯」!

そう頼みたくなった時に、一度だけ我慢してみることで、

お酒を飲む量をずいぶん減らせました。

 

(この際、たとえ飲み放題でも「元を取る」という発想は捨ててしまいましょう)

 

お酒がないならないで、

意外と普通に会を過ごせるなーというのが正直な感想です。

 

もし頼みたければ次に店員さんが来た時に、他の人と一緒に頼むようにすると自然かもしれません。

 

ちなみに喉が渇いたら、席を立った時に店員さんに水をもらうのもありかも。

 

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ライス

焼肉+白米という最強の組み合わせ。

食べたら間違いなく美味しいということは分かっている。

しかし、一度口にしたらきっと止まらなくなる...胃もたれへまっしぐら。

 

自分の場合は、たまたまライス別注文のお店だったのが功を奏したのですが、

あえてライスを注文しないというのが、今回一番主張したかったポイントです。

 

「白米のない焼肉なんて焼肉じゃない!!」

という悲鳴が聞こえてきそうです。

 

でも大丈夫。

 

胃もたれを覚悟で焼肉+白米を味わうのも、

あえて白米をスルーして肉そのものの旨みを味わいつつ次の日スッキリ起きるのも、

これはもう、個人の自由ですよね!

 

 

まとめ

焼肉が目の前にある、その一瞬の「食べたい飲みたい」という欲求を、

あえて我慢することが大事なようです。

 

あの手この手でそれを達成できれば、次の日一日を気持ちよく過ごせる。

長期的な視野を持ちたいものです。

 

「つまみ食い」「お酒の追加注文」「ライス」を我慢しても、

焼肉を一緒に食べている人たちとの会話は楽しめるはずです。

 

「食べてしまう・飲んでしまう」で次の日もたれて後悔してしまう場合は、

もたれて後悔しているその時に、

いま自分が感じている後悔をなるべく具体的に文章にしてしまいましょう。

それを、焼肉屋に行く前に見る。焼肉屋のトイレで見る。

 

焼肉も楽しみつつ、次の日も気持ち良く活動できる、

そんな食べ方もありかなと思っています。

 

IP電話アプリことはじめ(1)海外アプリも視野に入れて

携帯電話。

大手キャリアの2年契約の更新時期が近づいてきています。

3年目以降は月額が大幅に上がってしまうこともあり、

乗り換えも検討中の今日この頃です。

 

いろんな観点がありますが、

通話料金を抑える方法として「データSIM+IP電話アプリ」で運用できないか?

と思い、まずはIP電話アプリを比較してみます。

 

「ことはじめ」に1も2もないかもしれませんが、一応。

 

 

IP電話とは

  • インターネット回線を使って通話を実現する電話
  • 050で始まる番号(第2電話番号として総務省から提供されている)
  • この番号では、緊急特番(110、119など)に発信できない 

最後のはなかなかデメリットかもしれないですね。

幸い警察はないですが、救急車はお世話になったことがあるので、

出先で必要に迫られた時は・・・と考えると。

 

一応、いろいろ解決策はあるみたいですが。

sim.oshiete.goo.ne.jp

 

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050 plus

ここからは、具体的にIP電話アプリを見ていきます。

 

SMARTalk

月額料金がないのは素晴らしい。

"050 plus" と "SMARTalk" の比較は、こちらのリンクを参考にしました。

 

www.itmedia.co.jp

 

Skype Out

料金体系がやたら複雑。

おそらく自分では使わないので、こちらのリンクなどで詳細を見てみて下さい。

 

blogs.skype.com

 

LINE電話

  • 固定電話: 2円/1分
  • 携帯電話: 6.5円/1分
  • ただし、プリペイド式のみ
  • 30日プラン(固定電話のみ)120円
  • 30日プラン(固定電話・携帯電話)390円
  • 相手がドコモユーザーの場合は「非通知」

 

プリペイド式しかない上、有効期限が30日ととても短いので、

ほとんど電話しない自分にとってはあまり魅力的ではないかも。

 

Viber Out

  • 月額料金なし
  • 固定電話・IP電話への通話料無料キャンペーン

このキャンペーンがある限りは、 050 plusを使わなくていいかなという気もします。

 

BrowserCalls

最近同僚に聞いたのがこのサービス。

  • BrowserCallsでアカウント作成
  • MobileVOIPという名前のアプリをダウンロードする
  • 作成したアカウントでログイン
  • AppStoreの説明文にサポートされるVoIPのブランドが記載されている

 

例えば、公式ホームページに記載されていた日本国内での料金は

  • 固定電話: 約1.14円/分
  • 携帯電話: 約5.68円/分

www.browsercalls.com

 

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結局

ほとんど電話しない自分は、

SMARTalkとViber(固定電話向けのキャンペーン)で運用するのが楽な気がします。

 

BrowserCallsは安そうですが、最近のレビューが得られなかったりもするので。

気が向けばまた調査してみようと思います。

 

羽田空港へ日帰り旅行! 飛ばなくても意外と楽しめる?

「空港」=飛行機に乗る場所。または乗る人を見送る場所。

 

そんなイメージが先行しがちだったのですが、

羽田空港で空き時間を楽しく過ごしている人たちのブログを見て気になったので、

自分も行ってきました!

 

いざ、「羽田空港へ日帰り旅行」!

 

 

アクセス

今回は、羽田空港国際線ターミナルで下車することにします。

代表的なアクセス方法は・・・

www.haneda-airport.jp

 

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江戸小路

江戸の街並みを再現したショッピング・レストランエリア「江戸小路」 。

今回のランチは、ここにある「つるとんたん」に決定!

羽田で人気のおうどん店「麺匠の心つくし つるとんたん 羽田空港店」

 

案の定かなりの行列。

13時前に並んで、50分くらい待ってやっと席に通されました。

 

初のつるとんたんでしたが、「明太子 餡かけ玉子とじのおうどん」をトライ。

3玉まで無料だったので、2玉でお願いしました。ちょうどよかった。

 

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席に着いてすぐに、300円台で注文できる丼メニューの紹介板が置いてあって、

なかなかうまいやり方だなと思いました。

うどんを減らして丼メニューで気分転換するのもありですね。

 

ターミナル内を散歩してみます。

日本橋を再現した構造物があったり、しろたん専門店があったり。

 

移動の手段として空港を使うときには、

なかなかお目にかかれないような施設やお店を多く発見できて楽しかったです。

 

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星を見ながら食事できるカフェ?

お次は空港内のプラネタリウムカフェというやつに行ってみます。

 

カフェ併設にしては、なかなか本格的なプラネタリウム

短いのは3分くらいから、長いのは25分とか、様々なタイプの番組が、

頭上のプラネタリウムに投影されます。

 

訪問当時は、入場料520円(子供310円)+ワンドリンク制

 

アニメのプラネタリウム特別版なんかもあって、意外と面白かったです。

 

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星空を紹介する、いわゆるプラネタリウム以外の時間には、

手元を照らすライトの使用が制限されていなかったので、

他のお客さんが使うライトの光が自分の目に入ったりして、

少し気になるかもしれません。

 

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夜の飛行機は美しく

展望台に出て、飛行機たちをゆっくり眺めます。

たくさんの飛行機が、離陸したり着陸したり、滑走路を移動したりしている姿は

かっこいいですね。

空港の外の夜景と併せて鑑賞できるので、とてもお得な気分になれます。

 

写真がピンボケなのは、ぜひ皆さんにも自分の目で確かめてほしいから(笑)

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羽田空港へ日帰り旅行

できちゃうんです。

 

1Fから国内線ターミナルへの無料連絡バスも運行しているので、

そちらでショッピングを楽しんだり、展望台から景色を眺めると、

さらに楽しいですね。

 

ぜひ、羽田空港へ日帰り旅行をお試しください! 

地元図書館の運用(図書予約システム)

普段お世話になっている、地元の図書館。

その図書館で採用されている図書予約システムについてつらつらと。

 

まず、図書の貸出ルールと予約システムの概要は、よくあるこんな感じ。

 

  • 自治体内の図書館にある本ならば、指定した図書館に取り寄せることができる
  • 2週間借りることができる
  • 後ろに予約者がいなければ、1回だけ返却期限を2週間延長することができる
  • 予約した図書の準備ができたら、メールまたは電話にて利用者に通知される

 

ある本が延長した期限を迎えたので、返却のために図書館に行った。

 

でも実は、まだその本を読みたかったので、窓口で返却したすぐ後に、携帯から図書予約システムにアクセスしてその本を予約した。

 

昼下がりのランニングを終えて帰宅し、夜落ち着いてからメールボックスを見ると、16:30頃に「資料が準備できました」というメールが届いていた。

 

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窓口で返却したのが14:00前だったので、一利用者としては、同じ本をまた手元に置くために、2時間半以上かかったことになる(実際には、まだ受け取りに行っていないが・・・)。

 

それはそれとして、図書館側での運用を考えてみたい。

 

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  • 返却された図書を、書架に戻す
    • 同じ図書館:所定の場所A1に置き、後でまとめて書架に戻す
    • 自治体内の別の図書館:日に△△回ある配送車(?)が来るまで所定の場所A2で保管する
  • 予約された図書を、書架から取り出す
    • 同じ図書館:日に◯◯回予約を確認し、書架から所定の場所B1へ移動させる
    • 自治体内の別の図書館:日に△△回ある配送車(?)から図書を受け取り、利用者が来るまで所定の場所B2で保管する

 

ちなみに、過去に「予約した資料が準備できました」メールが自分に届いた時刻を集計してみると、

  • 09:30
  • 13:30
  • 16:30

の3回だったので、◯◯=3と推測できる。

 

今回借りた本は、自分が窓口として使っている図書館に所属する本だった。

 

そのため、返却からメール連絡までの流れは、

  • (1)「返却する→B1に置く→メール連絡」
  • (2)「返却する→A1に置く→B1に置く→メール連絡」
  • (3)「返却する→A1に置く→書架に戻す→B1に置く→メール連絡」

のいずれかだったと想像できる。

 

ここで、受付の人が「この本をもう一度借りたいか」、つまりシステム上は1か月しか借りることができないが、それでもなお延長したいかと口頭で確認してくれれば、あるいは利用者がその旨申請すれば、

  • (0)「返却する→借りる」

という、利用者にとっては楽なフローもあったかもしれない。

 

今回は(0)ではなかった。

本のバーコードがスキャンされたのを確認した後に、携帯から予約を入れたので、(1)も多分違うと思う。

 

残る(2)と(3)のどちらだったか。

書架に戻すタイミング次第だろうが、これは残念ながら未調査。

 

B1に置く作業自体(予約確認フローとでも呼ぶ)は、

  • 受付の人の手元に来た資料は一件一件対応
  • 書架にある資料はまとめて対応

しているのだと推測される。

 

書架にある資料にまとめて対応する時は、「予約の入った資料リスト」みたいなものを印刷して、分類(日本十進分類法みたいなやつ)に従って資料を探し、B1に持ってくるのだろうと思うが、その場合、A1にある資料(返却されて書架に戻るのを待っている資料)は、どう扱うのだろう。

 

  • A1でも分類に従って並べておき、予約確認フローに乗せる (2)
  • あえて書架に戻してから、予約確認フローに乗せる (3)

 

A1にある資料のうち、どのくらいの割合で次の予約が入っているか分からないが、あえて書架に戻してから、書架にある本に対してだけ予約確認を行うのも、A1の資料を確認する手間を考えると、それほど悪くはない気もしてきた。

 

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利用者から特段の申請がない限り、「目の前に「こう対応した方がいいかもしれない」と思える一つの事例があっても、他に多くの事例が発生した時に個別の判断ができるリソースがないため、あえて機械的に対応する」ことは、業務効率化の上では大事なんだろうと感じた出来事だった。

 

世界一受けたい授業 村上春樹の深い絵本『おおきな木』を読みくらべた感想

2月6日放送の世界一受けたい授業では、
子供に読み聞かせたい絵本が紹介されていました。
 
その中でも『おおきな木』という絵本が気になったので、
実際に読んでみた感想とまとめを書きたいと思います。
 
 

村上春樹が訳した絵本『おおきな木』とは?

番組で「賛否両論の結末」がある絵本と紹介されていた、『おおきな木』。
 
 
おおきなりんごの木が少年(のちに成人、老人)に文字通り「与え続ける」物語。
 
少年が大きくなるにつれて、欲しがるものがどんどん大きくなりますが、
それでも木は、少年の望むものを与え続け、ついには・・・。
 
果たして本当はどのような気持ちだったのでしょうか。
 
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読みくらべ:原文、本田訳、村上訳

村上春樹の訳が、比較的最近出たようですね。
 
その村上春樹訳をとりあえず読んでみるとして、
せっかくなので、本田錦一郎訳も読んでみるとして、
せっかくなので、Silversteinの原文も読んでみましょう。
 

表紙

表紙は、基本的には文字の違いだけでしょうか。
おっと裏表紙には、原作だけ本人の写真がでっかく載ってるぜ!
 

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文体

本田訳がひらがな「のみ」で書かれているのに対して、
村上訳では漢字も混ざっています。
成人にはひらがな連続は逆に読みづらい・・・笑
 

訳から受ける印象

個人差はもちろんあると思いますが、具体例を見つつ。
 
例えば、
原文「and make them into crowns and play king of the forest」
本田訳「かんむり こしらえて もりの おうさま きどり。」
村上訳「はっぱで かんむりをつくり 森の王さまになりました。」
「◯◯ごっこをした」というニュアンスが本田訳の方がよく出ている気がしました。
 
 
もう一つくらい例を。
原文「And the tree was often alone.」
本田訳「きは たいてい ひとりぼっち」
村上訳「木がひとりぼっちになることがおおくなります。」

 

例を挙げてはみましたが、
ここでは、個別の訳の巧拙を問題にしたいわけではありません。
 
「人の心を映す自然の鏡」(村上訳あとがき)である物語を読むときに、
よりすんなりと読めるかどうかには、訳によって随分差があるということが、
自分にとってなかなか面白い発見でした。
 
 

扱われるテーマ

比較というわけではありませんが・・・
 
「すんなり読めなくても、もやもやが残っても構わないから何度も読み返して欲しい」
(村上訳あとがき趣旨)という村上は、
 
「人の心を本当に打つのは多くの場合、言葉ではうまく説明できないものごとなのです。」(村上訳あとがき)と言っています。
 
  • 与え続ける木は、本当に幸せだったのか?
  • 「『与える』行為に、犠牲の行為を見てはならない」(本田訳あとがき)のかどうか?
 
こうした根本的な問題が、この物語の根底に流れているからこそ、
 
漕ぎ出して遠くに行きたいという少年に、
おおきな木がついには自分の幹(!)を差し出した後の状況を、
 
原作者と翻訳者がどう表現するか、そしてそれを読者がどう読み取るか、
三者三様で興味深いのだと思います。
 
原文「And the tree was happy … but not really.」
本田訳「きは それで うれしかった・・・ だけど それは ほんとかな。」
村上訳「それで木はしあわせに・・・ なんてなれませんよね。」 
 

(番外編)木に彫られたハートマークの中

 こいつです。少年が木に掘ったやつ。
 

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書かれている内容は、
原文「M.E. & T.」「M.E. & Y.L.」
本田訳「たろうとき」「たろうとはなこ」(本田)
村上訳「ぼくと木」「ぼくとあのこ」(村上)
  • M.E.: me (自分)? 
  • Y.L.: Young Lady(年齢関わらず女性全般に使われる)?
 
ここは村上の方が「うまい訳なのかな」と思いました。
 
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まとめ

本田訳あとがきで引用されていた、
エーリッヒ・フロム『愛するということ』の
「愛とは第一に与えることであって、受けることではない」。
 
この物語では、与える側の「おおきな木」と、受ける側の「少年」がいましたが、
自分はどちらの側にいるのだろうと考えされられました。
 
実は考えるまでもなく、自分は受ける側の人間であることがこれまで多かったのですが、
 
「これから与える側としての役割が期待される時、無条件の喜びを果たして感じることができるのだろうか?」
「そもそも喜びを期待するということは、自分が何かを受け取りたいと思っていることと同じではないのか?」
 
など、もやもやが止まりません。
 
皆さんはこの絵本を読んで、どんなことを考えましたか?
 

バナナマンも感動? 絶景美瑛ブルー&サンピラー見たい! 半年後に流行る!?

まだ完全にはブームになっていない今だからこそ知っておきたい、感動の絶景をご紹介します。
 
ずばり、「美瑛ブルー」&「サンピラー」!
 

美瑛ブルー

北海道のほぼ中央に位置する美瑛町(びえいちょう)。
 
富良野(ふらの)市や旭川市などから近いこの町ですが、この中でも白金(東京の「しろかね」とは違って「しろがね」と読むそうです)と呼ばれる地域に、爽やかなコバルトブルーがとても綺麗な「青い池」があります。
 
また、同じように青い色をした美瑛川「ブルーリバー」や、そこに流れ込む「白ひげの滝」もあり、これらを総称して「美瑛ブルー」となっています。
 
晴れた日にはコバルトブルー、曇りや雨の日など条件が悪いとエメラルドグリーンのように見えるので、晴れの日に行くことをオススメしているサイトも多いです。
 
エメラルドグリーン、そんなに悪くはないと思いますけど、実際晴れの日の綺麗なコバルトブルーを見たら、その方が美しいと感動するだろうなー。笑
 
青い池グッズやスイーツ、ドリンクも販売されているんだとか。
 
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サンピラー

sun pillar→太陽柱
ということ。
 
カタカナだけ見ると「ナンプラー」の親戚か何かかと思ってしまいました。笑
 
日の出、または日の入りの時に、太陽から炎のような光が垂直方向に伸びて見える現象です。
空気中に漂っている氷の結晶が、太陽の光を乱反射することにより、見えます。
 
ダイヤモンドダスト」でも似たような現象が見られます。
 
ちなみに、ダイヤモンドダストは気温が氷点下10℃以下、よく晴れた朝などに発生するようです。
一方このサンピラーは、上空の気温が低く、空気が澄んでいれば季節に関係なく観測できるため、そこまで低温でなくても観測できる例があるそうです(7月の大阪市など)
 
 
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まとめ

美瑛ブルーは、季節それぞれの魅力がありますが、綺麗な水面を見ることができる条件が揃いやすいのは「夏」だそうです。
 
また、サンピラーは、氷晶によるものは、空気が澄んでいれば季節によらず各地で見れるそうです。
 
とすると、どちらも見るためには、夏の北海道で晴れた日に美瑛ブルーを堪能した後は、お住いの地域でサンピラーを待つのがベストなのでしょうか。